Richmond Hotel Aomori リニューアル
ビジネス宿泊とレジャー宿泊の垣根を超えた「新形態ビジネスホテル」としてリニューアルに伴い、より地域に根差した文化・情報発信の場として再定義。空間プロデュースを手がけた株式会社アクタスにお声がけいただき、インテリアプラインニングのサポート、工芸・アートのキュレーション、グラフィックデザインなどをトータルにお手伝いいたしました。
リニューアルコンセプト
青森県津軽地方には、こぎん刺しや津軽塗り、あけび蔓細工など何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた、伝統工芸品が多数あります。
伝統を守りながら今の時代に合わせてアップデートを続ける津軽のローカルなものづくりを、この地を訪れた方々にぜひとも知ってほしいという想いから、ホテルを利用されるお客様に向けて、伝統工芸品を体感できる空間、地域の魅力を集め、伝える空間としてデザイン。そして、この地域の魅力をゆっくりくつろぎながらご覧いただけるように北欧インテリアをセレクトしています。
津軽と北欧、2つのクラフトマンシップが出会って初めて生まれた心地よさや、ここだからできる知的体験をご堪能いただける空間の提供をリニューアルのコンセプトに掲げています。
Richmond Hotel Aomori リニューアル
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Reception Floor
レセプションフロアでは、全体のインテリアプランニングをサポート。既存の天井や窓、カウンターを生かしながら、コンセプトを反映した空間提案を行っています。
合わせて、各工芸品や書籍などのディレクション、ステートメントパネルやカウンターバックのアートなどの製作、ディスプレイを担当しました。
レセプションフロアには「りんご」の収穫から貯蔵用として使用されているりんご箱からインスピレーションを得たシェルフを設置し、津軽地方に受け継がれてきた、こぎん刺しや津軽塗り、あけび蔓細工などの伝統工芸をディスプレイしています。
また、地元弘前のまわりみち文庫が選書した、青森やインテリアにまつわる様々な書籍が並びます。りんご箱をモチーフにした造作シェルフ。
カウンターバックには、津軽塗りをグラフィック処理した特注タイルを製作。
今回の5階フロアのコンセプトである「Encounter with TSUGARU Traditional」のステートメントパネルのグラフィックやライティングなどを担当。
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Floor Panel
館内のフロア表示には弘前こぎん研究所によるこぎん刺しを施しています。
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Royal Corner Twin
こぎん刺しをモチーフにしたカーテンのオリジナル柄のデザインや、客室備品、アートプランニングの選定をサポートしています。
こぎん刺しをモチーフにして制作したカーテン
津軽塗りの職人が手がけたアートパネルを設置。
客室の備品には津軽ビードロや、津軽焼きなどの工芸品が並びます。
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Other Guest Room
他全室には、こぎん刺しをモチーフにしたカーテンやアクセントクロスを採用。
それぞれオリジナル柄のデザインを担当しています。